ネットの広告できじまかなえがでてきてそのひとのwikiをぼんやりみてた
ちょっと彼女に似てるとこもあるとおもった
うまくいえないんだけど
なんか水面下深くに沈めている自分がいて
もう一方のほうは上のほうにぷかぷか浮いてて
沈んでる自分にはいっこも気づいてないみたいな
そんなふうな、ばらばらの無機質な性質のイメージ
乖離的といえばいいのか

好きじゃないものの話をしようとして、
好きなことを話したほうがずっと有益のような気がする
でも不特定多数を非難したり、何かを期待するような、
嫌らしい文章を書きたくなる
不満足だからか、甘えてるからか

「きれい」と主張するものはきれいに思えない
「ほんとう」と主張するものが本当かどうかよくわからない
わたしはいつも違和感を覚えながら、それを甘んじて受けていた
やたら暈けたような映像を使うおしゃれな映画とか
たいしておもしろくもない高飛車な小説

思考停止できる素材がとてもたくさんあるなかで
強い感受性を持ってどれにも属さない彼女のことが好きだった
彼女の「わからない」は、わたしにもわかる感覚だった
わたしも、よくわからなかった 
きれいだっていうものがきれいにみえないし
ほんとうだっていうものがうそにみえたりもした
やさしいと主張するものがひどいことをする
感情のラベリング
のみこむのが苦しかった

彼女は、生来の感受性が、すごく正直できれいな人だった
自分は自分の感受性を裏切って生きていたので
すごく見習いたいと思った
でも、付き合っていくうちに、そんなに感受性が強いのに
自分の気持ちもわからないっていうのは
嫌だったし、悲しかった
付き合い方も、よくわからなかった