おそろしくいい詩を書く人と海にいったことがあった。その人は見た目が醜かった。でもおそろしく美しい言葉で美しい詩を書く人だった。

わたしは人にひどいことをする、不誠実なことをする。人が怖いからなのか、もとから性根が腐ってるからなのかわからない。人を大切にすることがわからない。みな遠くへいってしまうものだと思っているのか。
ポジティヴな想像には労力が必要だ。目の前のものをまじめにこなしてゆくようなことをしていない。わたしはがんばることをしない。なぜ。
美しいということがわからない。優しいということ、愛するということがわからない。わたしは友達と家族に愛されているというのに愛されているということがわからない。
あのひとと会ってからなにもよくわからなくなった。