ケイナー

「鏡よ、鏡よ、鏡さん。世界でいちばん愚(おろ )かなのは誰?」「鏡が曇っておるからはっきり とは言えんが、たしかにおかしい人物がいるよう じゃ」。なぜあなたの鏡がはっきりと答えを言お うとしないのか、その理由を知りたいですか? なぜなら、まさにそういう質問をすることで、あ なたは愚かさの極(きわ)みにふらふらと近づい ていっているからです。もちろん、バカバカしい 状況はあなたのせいではありません。あなたもそ れは分かっているはずです。それなのにどうして 内省と非難の中でのたうちまわっているのでしょ う。何事についても、誰のことも非難してはなり ません。とりわけ自分自身を非難してはなりませ ん。今日はただ、賢明と言えることだけをしてく ださい。