あなたはどんなひとですか

わたしは泣いてる絵を描く
なんかやたら突っ掛かってくる人に、「共感が欲しいんですね」と吐き捨てるように言われて、いや別に、と思った。
絵を描いて、話せるようになりたいとは思うのだが、共感されたいとは別に思わない。絵を描けば、その時点で、わたし自身が自分の気持ちを受けとめられるので、あとは人にどう思われてもそこまで気にならない。彼女以外の絵を描いて寂しくなることはない。
嫌なのは、自分の解釈を押しつけてくる人だ。解釈をどうしようと構わないが、それをわざわざ敵意とか軽蔑を込めて投げつけてくるのをやめてほしい。「いや、そういうわけでもないんだよね」といったって、そういう人はなんか聞いてくれない。こうに決まってる!と思い込んだら、てこでも動かない。
たとえばそいつの目の前にあるのがルオーのすごい絵だったら、こんなことにならないんだろうなぁ、と思う。ルオーの絵は、人を黙らせる迫力と重み。荘厳である。

絵をかくとき、少なくとも作者のわたしは、人に「こう見て欲しい」とは思っていない。なのに、「こう見て欲しいんでしょ」みたいなことをわざわざ投げつけてこられたりすると。煩わしくてならない。嫉妬だよそれ、みたいに他の人はいってくれるけど、チクチク攻撃されるのは本当に嫌だし腹が立つし面倒臭いし傷つく。体がズキンとして重たくなる。

なんかなあ、その人の絵がすごかったら納得もするけどさ、自分の絵すらしっかり見つめられてないぐらい精神が不安定な人にあれこれいわれたくねえよ。