自分の考えてることを文章にするのってなんだか嫌だ。でもしてしまう。嘘をつくのと同じだ。
なにかを口にすることがいまは嫌だ。いなくなれたらいいのに。
美しい文学作品を読んでいてそれが人の産み落としたものであることを辛く思うときがあるが、それは異常なのだろうか。
ユルスナールの散文を読んでいてそれが彼女という人間の書いたものであると言うことが辛く感じる。誰かがなにかを思考して愛して挫折してるという事実にすら微妙に傷つくときどうしたらいいのかわからないで困る。潔癖すぎるのかとか不安になる。でも美人ならいいかな。

わたしの好きな美しいものなんかこの世にはない気がする。神様でも崇拝した方がいい。ロザリオを繰って。世のすべてがうつろい朽ち果ててゆく諸行無常を信仰するより唯一神がいるほうがいい。こういう話をできる友達っていないなあ。あ、一人いるか。

普通の恋愛ってどんなのだろう。アンドロギュノスやキリストの最後の晩餐について考えずにすむ恋愛がしたい。
なんか自分に辟易してるのかも。